科学する態度

どうも自分は(少なくともここ10年ぐらいは)「何となくわかったような気持ちになってはいそれでおしまい」とすることが得意で、そのせいで非常に軽薄な議論しかできない身体になってしまっていたようである*1。いまこうやって大学院に舞い戻って情報科学をやっているというのは、そうして凝り固まった身体をときほぐして、また新しい自分をつくりあげる作業であるとも言える。

というようなことを妻に話したら、それは芸術でも同じやね、と言われた*2。なるほど。確かに小説でも「自分の書くもの、という殻をどれだけ打ち破れるかが重要」という話はあった。

で、その「何となくわかったような気持ち」というのを排除するのに有効な方法として、わかった内容をとにかく書く、ということがある。ここは今後できるだけ、「日々の研究でわかったこと」を書いていくことにする。誰かの参考になるかもしれない。

*1:東大生と言ってもその程度の奴もいるのだ

*2:妻は芸大出で、絵を描くのが専門