圏論は写経か念仏のようなもの

圏論のことを本でパーッと表面的にかじってああだこうだと言う人もいるようだが、圏論というのは実際に自分で手を動かして理解してはじめていろいろ考えることができるようになるのだから、毎日それこそ写経や念仏のように手や口を動かして理解するということが大切である。数学というのはそもそもそういう分野なのだと思うが、特に圏論は抽象的で理解が難しいことが多いので、そうである。

というような意味のことを先生から言われ、詰将棋がよくわからなくてすぐに解答ページを見ていた幼少期からの自分の生き方自体を反省するに至るのであった。でも、齢三十にしてそういうことを反省できたことはとても大きい。